Many love's

ガラガラッ

勢い良く開けた入り口に先生達の視線が
一気に集まる…

「あの、棚町先生いますか?」

「佐野が職員室なんて珍しいな。棚町先生は今退任式の打ち合わせ中だよ。何か用事があったのか?」
俺に声を掛けたのは俺の元担任で…

「や、特に用事はないんすけど…お礼を」

「後からにしろ!そうだ、これ棚町先生がお前に渡してください!って言ってたぞ」
渡されたのは昨日提出したノートだった。

綺麗に片付けられた先生のデスクが
視界に入り

本当だったんだ…

退任する現実が湧き上がってくる。