ドーン‥‥
あ、花火‥‥
今日は祭りの日。
あたしは1人でいつもより人の多い大通りを避け、
海岸沿いに歩いてた。
白に近い金髪。
ないに等しい眉。
まつげはこれ以上ないくらい長くて目の周りは真っ黒。
口には煙草で、手には常にケータイ。
絡む友達は暴走族か、ギャル。
どっかの族の総長も顔見知りだったり。
こんなあたしは、たぶん世間で言う『不良』って奴。
と、砂浜で花火をしてる女子高生らしき姿が見えた。
『キャッ』なんて言って、はしゃいじゃってる。
あたしも、普通にちゃんとした道を歩いてたら。
友達とはしゃいで。
カラオケとかもして。
彼氏とかもいて。
プリクラとりまくったりして。
でもそんなこと今更考えたって無駄だし。
あたしが選んだ道は、この道。
後悔なんてしてない。
女子高生の姿を見ていたら、なんっかイラついてきた。
帰るか。
つっても、帰る場所なんて親がいたことなんて一度もない腐った家庭。
『帰る』なんて言葉がふさわしくない気がするけど。
あたしは一歩ずつわざとだるそーに歩く。
‥‥あーあ、つまんねえ。
