(此奴がこんなふうに手を引くから)
手を引かれて、クラウジアは苦笑をする。
(……ふふ、くすぐったい変化だな。)
「ん?」
シエリアは不思議そうな表情をした。
屈託ない笑顔、恐れることをしない存在。
愛おしいと、恋慕とは別の愛を彼女に対してクラウジアは抱いていた。
「何でもない。」
クラウジアは微笑む。
役所に着くと、橙の髪をした男が居た。
「数キロ離れた村で吸血鬼の集団が暴れているようだ。それを捕まえろ。最悪、殺しても構わないが。極力、最善を尽くせ。」
ヴォルフラムに釘を刺すように言った。
それは、“面倒な状況にするなよ”ということだろう。
「シャルドネさん。」
シエリアは礼儀正しい口調で役人を呼ぶ。
名前を呼ばれた役人は視線を低くしてシエリアを見る。
「それって、自治団体とかがやるって……前に兄さんが言ってましたよ?」
「あぁ。その村は自治団体もうまく機能していない。」
シャルドネは眉を寄せる。
「高齢化が進み、戦闘できる者が不足している。」
「大変……」
シエリアは深刻な表情になる。
(表情がコロコロ変わって面白い。)
クラウジアはそんなシエリアの様子を面白がっている。
「移動手段は車だ。部下に頼んである。生憎、私は政務があるからな。」
「安心して。エリミアちゃんは優しいから、怖くないよー!」
シャルドネに続けて言う声に全員が扉を見た。
「どーも!」
髪は紅蓮の炎の色。
シャルドネと同じヒール。
屈託なく笑う姿に無邪気さを感じる。
「リコリス。」
シャルドネは呆れ顔をした。
「ノックぐらいしろ。」
「はぁい。」
リコリスと呼ばれた女性は敬礼した。
「エリミアちゃんが呼んでますよ。」
「あぁ。待たせているようだな。」
シャルドネはそう言って、視線で“行っていいぞ”とシエリア達に言う。
「私、案内しますね。」
「助かる。だが、早めに戻れ。」
リコリスにシャルドネは返事をする。
「了解!」
シャルドネにリコリスはもう一度敬礼した。
「さて、殺しまくるぞー」
「殺す、は、めーっ!」
「安心しろ。シエン。冗談だ。」
クラウジアはシエリアを撫でた。
役所から離れた場所に駐車場があった。
「あの車よ。」
リコリスはそう言うと、踵を返す。
「私、政務が押してるから!後は成るようになると思う。じゃあね!!」
リコリスは役目を終えた表情で手を振った。
「……適当な。」
手を引かれて、クラウジアは苦笑をする。
(……ふふ、くすぐったい変化だな。)
「ん?」
シエリアは不思議そうな表情をした。
屈託ない笑顔、恐れることをしない存在。
愛おしいと、恋慕とは別の愛を彼女に対してクラウジアは抱いていた。
「何でもない。」
クラウジアは微笑む。
役所に着くと、橙の髪をした男が居た。
「数キロ離れた村で吸血鬼の集団が暴れているようだ。それを捕まえろ。最悪、殺しても構わないが。極力、最善を尽くせ。」
ヴォルフラムに釘を刺すように言った。
それは、“面倒な状況にするなよ”ということだろう。
「シャルドネさん。」
シエリアは礼儀正しい口調で役人を呼ぶ。
名前を呼ばれた役人は視線を低くしてシエリアを見る。
「それって、自治団体とかがやるって……前に兄さんが言ってましたよ?」
「あぁ。その村は自治団体もうまく機能していない。」
シャルドネは眉を寄せる。
「高齢化が進み、戦闘できる者が不足している。」
「大変……」
シエリアは深刻な表情になる。
(表情がコロコロ変わって面白い。)
クラウジアはそんなシエリアの様子を面白がっている。
「移動手段は車だ。部下に頼んである。生憎、私は政務があるからな。」
「安心して。エリミアちゃんは優しいから、怖くないよー!」
シャルドネに続けて言う声に全員が扉を見た。
「どーも!」
髪は紅蓮の炎の色。
シャルドネと同じヒール。
屈託なく笑う姿に無邪気さを感じる。
「リコリス。」
シャルドネは呆れ顔をした。
「ノックぐらいしろ。」
「はぁい。」
リコリスと呼ばれた女性は敬礼した。
「エリミアちゃんが呼んでますよ。」
「あぁ。待たせているようだな。」
シャルドネはそう言って、視線で“行っていいぞ”とシエリア達に言う。
「私、案内しますね。」
「助かる。だが、早めに戻れ。」
リコリスにシャルドネは返事をする。
「了解!」
シャルドネにリコリスはもう一度敬礼した。
「さて、殺しまくるぞー」
「殺す、は、めーっ!」
「安心しろ。シエン。冗談だ。」
クラウジアはシエリアを撫でた。
役所から離れた場所に駐車場があった。
「あの車よ。」
リコリスはそう言うと、踵を返す。
「私、政務が押してるから!後は成るようになると思う。じゃあね!!」
リコリスは役目を終えた表情で手を振った。
「……適当な。」


