女性はクラウジアを睨む。
「クララ。今のは言いすぎだよ!」
「……すまなかった。」
苛立ちをシエリアに見透かされて、クラウジアはバツが悪そうにする。
「私、がんばってみる。」
「どうかしら。アタシの治癒魔法は効かなかったわよ?まるで、拒絶するかのようにね。」
シエリアに魔女は言う。
「拒絶……」
『神の恩恵を拒絶する能力。それが、最初の“俺”の能力。……転生を繰り返すうちに殆ど使えないようになったが。』
『最初?』
『未だ、転生する前の話だ。俺自身覚えていない。』
クラウジアは以前聞いた話を思い出した。
「能力を制御できていないのか。今も発動したまま、拒絶を続けて」
クラウジアはそこまで言って、言葉を飲んだ。
ヴォルフラムの目がうっすらと開いたのを認識したからだ。
「フラン……!」
近寄ると、ヴォルフラムは此方へ手を伸ばそうとした。
しかし、両腕を束縛されている為、それは適わなかった。
代わりにクラウジアがヴォルフラムを抱き締めた。
「無茶しすぎだ。馬鹿。」
「……そう、らしい。」
どこか他人事のようにヴォルフラムは言う。
その目は虚ろでクラウジアのことなど見えていないようにも見えた。
「うぬーっ」
シエリアは桃色の光を放つ。
しかし、効果は見えない。
「……だめみたい。」
「だからいったじゃない。」
女性はシエリアを慰めるように撫でた。
「今度は止められそうにもない。このままではいずれ朽ちる。」
ヴォルフラムは淡々と言う。
「そんなこと」
「前回のようにはいかない。」
「そんなこと言うな。私をおいていくな……!」
クラウジアは縋るようにヴォルフラムを抱き締めた。
「助かる手立てはある。それは、この身がもう1度転生前に戻ることだ。そうすれば不死となり、永遠と生き延びるだろう。死しても我々と同等の者が殺さない限り生き返り続ける。」
淡々と話すとクラウジアを見た。
「少なくとも、この男は死を望んでいない。……以前は望んでいたくせにな。」
滑稽なものを見るような視線を送る。
「だが、戻れば貴様を愛せない。この世の憤怒を背負って生きることになる。」
他人事のようにヴォルフラムは言う。
「クラウジア。貴様はどう望む?この男が生きることかこのまま転生を続けるか。」
その目はヴォルフラムではない者のように見えた。
「何故、愛せない。そんなこと」
「この男もそう言っていた。」
「クララ。今のは言いすぎだよ!」
「……すまなかった。」
苛立ちをシエリアに見透かされて、クラウジアはバツが悪そうにする。
「私、がんばってみる。」
「どうかしら。アタシの治癒魔法は効かなかったわよ?まるで、拒絶するかのようにね。」
シエリアに魔女は言う。
「拒絶……」
『神の恩恵を拒絶する能力。それが、最初の“俺”の能力。……転生を繰り返すうちに殆ど使えないようになったが。』
『最初?』
『未だ、転生する前の話だ。俺自身覚えていない。』
クラウジアは以前聞いた話を思い出した。
「能力を制御できていないのか。今も発動したまま、拒絶を続けて」
クラウジアはそこまで言って、言葉を飲んだ。
ヴォルフラムの目がうっすらと開いたのを認識したからだ。
「フラン……!」
近寄ると、ヴォルフラムは此方へ手を伸ばそうとした。
しかし、両腕を束縛されている為、それは適わなかった。
代わりにクラウジアがヴォルフラムを抱き締めた。
「無茶しすぎだ。馬鹿。」
「……そう、らしい。」
どこか他人事のようにヴォルフラムは言う。
その目は虚ろでクラウジアのことなど見えていないようにも見えた。
「うぬーっ」
シエリアは桃色の光を放つ。
しかし、効果は見えない。
「……だめみたい。」
「だからいったじゃない。」
女性はシエリアを慰めるように撫でた。
「今度は止められそうにもない。このままではいずれ朽ちる。」
ヴォルフラムは淡々と言う。
「そんなこと」
「前回のようにはいかない。」
「そんなこと言うな。私をおいていくな……!」
クラウジアは縋るようにヴォルフラムを抱き締めた。
「助かる手立てはある。それは、この身がもう1度転生前に戻ることだ。そうすれば不死となり、永遠と生き延びるだろう。死しても我々と同等の者が殺さない限り生き返り続ける。」
淡々と話すとクラウジアを見た。
「少なくとも、この男は死を望んでいない。……以前は望んでいたくせにな。」
滑稽なものを見るような視線を送る。
「だが、戻れば貴様を愛せない。この世の憤怒を背負って生きることになる。」
他人事のようにヴォルフラムは言う。
「クラウジア。貴様はどう望む?この男が生きることかこのまま転生を続けるか。」
その目はヴォルフラムではない者のように見えた。
「何故、愛せない。そんなこと」
「この男もそう言っていた。」


