「貴様等が望むはこの瞬間だろう!愛おしい者が死に逝く刹那だろう!!」
「くっ……ふ、ふら……フラン……?」
笑いながら、狂ったように力を強めるヴォルフラムにクラウジアは訳が解らない様子でいた。
「抗えぬならば、共にいこう。」
「やめて!!」
シエリアはヴォルフラムを止める。
「そんなのおかしいよ!!だって、クラウジアちゃんはなにも悪くない!」
エリミアは狐月に叫んだ。
「でも、それが罰。しかたないの。」
きゃははっと狐月は笑った。
「退け。」
「いやーー!!」
手にしがみつくシエリアをヴォルフラムは振り払う。
「きゃっ!!」
“ゴッ”
壁にぶつかり、シエリアは悲鳴を上げた。
「ケホッ、ケホケホッ」
緩まれた力のおかげで呼吸することが出来たクラウジアは咳き込む。
「ふら、ん……フラン、」
「貴様は誰にも渡さない。」
はっきりと言って手を伸ばした。
「私は此処に居る。」
その手を掴んで、引き寄せる。
「まだ、生きてみないか?この世界で、シエンや御前とまだ見たことがない景色を見てみたいんだ。」
「無駄だ。」
「抗ってみせる。」
クラウジアは言い聞かせるように言った。
「無駄だよ。」
狐月はそう言って、炎を出した。
「もえちゃえ♪」
「……」
ヴォルフラムは無言で、表情を消す。
(——だが、もう、いい。)
クラウジアは抱き締めて“生きろ”と言う。
だが、もう良い。
「俺はもう……」
そう言って、目を伏せた。
(サタン。)
心の中で名前を呼ぶ。
“最初の自分”は何も言わずに力を貸した。
罪人が持つ能力。
この、目の前の罪人が持つように秀でた能力。
炎は勢いを弱め、拒絶されたように消える。
そして、ヴォルフラムは再び狂笑した。
「もういい。」
手を振り上げ、爪を立てて地面を抉った。
“ドゴォッ”
大きな音と土煙をたてて走り出す。
「俺は戻らない。永遠に彷徨い続けよう。」
諦めたように呟いて笑った。
嫌だというように、もう嫌だと泣くように。
サタンに戻らないならば、自分はこの力を使って朽ちるだろう。
そして、何度も経験したように転生を続けるだろう。
「魂の輪廻に還れ。」
そう言い放ち、狐月に止めを刺す。
床に押し付け、切り裂き、血肉を食らう。
「……あらあら。えげつないのね。」
そうわらって、女が来た。
頭には骸。
そして、口には妖艶な笑み。
「吸血鬼だからな。」
「くっ……ふ、ふら……フラン……?」
笑いながら、狂ったように力を強めるヴォルフラムにクラウジアは訳が解らない様子でいた。
「抗えぬならば、共にいこう。」
「やめて!!」
シエリアはヴォルフラムを止める。
「そんなのおかしいよ!!だって、クラウジアちゃんはなにも悪くない!」
エリミアは狐月に叫んだ。
「でも、それが罰。しかたないの。」
きゃははっと狐月は笑った。
「退け。」
「いやーー!!」
手にしがみつくシエリアをヴォルフラムは振り払う。
「きゃっ!!」
“ゴッ”
壁にぶつかり、シエリアは悲鳴を上げた。
「ケホッ、ケホケホッ」
緩まれた力のおかげで呼吸することが出来たクラウジアは咳き込む。
「ふら、ん……フラン、」
「貴様は誰にも渡さない。」
はっきりと言って手を伸ばした。
「私は此処に居る。」
その手を掴んで、引き寄せる。
「まだ、生きてみないか?この世界で、シエンや御前とまだ見たことがない景色を見てみたいんだ。」
「無駄だ。」
「抗ってみせる。」
クラウジアは言い聞かせるように言った。
「無駄だよ。」
狐月はそう言って、炎を出した。
「もえちゃえ♪」
「……」
ヴォルフラムは無言で、表情を消す。
(——だが、もう、いい。)
クラウジアは抱き締めて“生きろ”と言う。
だが、もう良い。
「俺はもう……」
そう言って、目を伏せた。
(サタン。)
心の中で名前を呼ぶ。
“最初の自分”は何も言わずに力を貸した。
罪人が持つ能力。
この、目の前の罪人が持つように秀でた能力。
炎は勢いを弱め、拒絶されたように消える。
そして、ヴォルフラムは再び狂笑した。
「もういい。」
手を振り上げ、爪を立てて地面を抉った。
“ドゴォッ”
大きな音と土煙をたてて走り出す。
「俺は戻らない。永遠に彷徨い続けよう。」
諦めたように呟いて笑った。
嫌だというように、もう嫌だと泣くように。
サタンに戻らないならば、自分はこの力を使って朽ちるだろう。
そして、何度も経験したように転生を続けるだろう。
「魂の輪廻に還れ。」
そう言い放ち、狐月に止めを刺す。
床に押し付け、切り裂き、血肉を食らう。
「……あらあら。えげつないのね。」
そうわらって、女が来た。
頭には骸。
そして、口には妖艶な笑み。
「吸血鬼だからな。」


