──ザワザワザワ…

たくさんの人が校舎へ入って行く。

私も流れにそって、これから通う校舎へと足を進めた。


校舎はとても広い。

コース事に分かれている。


「私は…3号館だ!」


迷いながらも階段を登っていく。


自分が何組なのかは教室まで行ってみないと分からないみたいだ。

3号館に着いた所でさらに足を進めていく。


私のコースは、進学コース。

主に大学受験をするコースだ。

進学コースは、6~8組。


そして、まず6組に自分の名前があるか確認する。


「んー、ないな」


6組じゃなかったみたい。


「7組…にもない」


ということは8組かな?


小走りで8組の前へ行った。


「さ…あ、あった! え、愛奈とも一緒じゃん!」


愛奈とは、倉持愛奈。

受験の時に仲良くなったんだ。

愛奈は、めっちゃ美人さんで、勉強も運動もできる。

私と比べものにならないや…

そう考えていると…


「茉心ー!? え、茉心も8組?!」


「愛奈ー!! うん、8組だよ!」