この大きさなら結衣と半分こでき…る…


あ。


そうだ、結衣はいないんだ


家で寝込んでるんだよな…


それにしても、


一人で食べるには、少し大きいような気がする


緑川のクラスのわたがし屋を見ると、俺以外のやつには、


やっぱり。


この半分くらいのサイズのを渡していた。


「…余計さみしーじゃねぇか…」


「何がさみしーって?」


「奏!?」


「お前、先約いねーじゃん」


奏が笑いながら、俺の持ってたわたがしにかぶりついた


「…おい!…まあいいか」


「ひとりなら、一緒にまわろーぜ。」


「ああ…」


結局、そのわたがしは、奏と2人で半分こした。


奏と回りながら、なぜか頭の中に結衣ばかり出てきて、少しドキッとする。


なんでこんなに…俺の頭の中、結衣に振り回されてるんだ?