*゚結衣side*゚


それからの毎日は、飛ぶように早く過ぎていった。


メイドカフェをやることになった私たちのクラス。


ハルくんは意外と手先が器用で、ほつれたメイド服をなおしてくれたり、私よりもクラスに貢献してたかもしれないな…


でも、そうやってハルくんと作業をしたり、準備をしたり。


話す度にドキドキして、好きになって。


もっと話したくなって…


いつのまにか、文化祭の前日になっていた。


前日は土曜日でお休み。


でも私たち文化祭委員は、最終調整のために学校に来なければならない。


面倒だけどハルくんに会えるから…


そんなことを考えてうきうきしながら、自転車をこぐ。


「あっ」


信号を渡ろうとしたら赤に変わってしまった。


あわててブレーキをかける。


…あぶなかった。。。


「へーきか?あんま無茶するとあぶねーよ」


「っは、ハルくん!?」


うしろから声がして思わず振り向くと、自転車に乗ったハルくんだった。