「あい…は、ハルくん!その資料、とってくれる?」
口をパクパクさせながら慌てている、並木。
頭を撫でたくなる衝動にかられた。
「…あ、ああ、これ?」
「ありがとうっ」
とびきりの笑顔を向けられると、困る。
向かい合わせに机をくっつけて、作業中。
お祭りの日から並木を見ていると面白くて、思わず目でおってしまう。
でもそれは恋とかじゃなくて、並木に小動物てきなかわいさがあるからだ。
「これで…いいかな?」
トントン、とリズミカルな音をたてて、整理しおわった書類を整える並木。
「結衣、もう終わったの?」
「え、う、あああっ!」
ドサドサドサ!
漫画みたいに、見事に書類が床に散らばった。
「は、ハルく…、いま、結衣って…」
拾おうともせずに、真っ赤になった顔を隠す並木。
やっぱ、おもしれーやつ。
よっぽど男になれてないのか。

