「いいなぁ、湊くんのご指名。」
前の席の夏菜が、後ろを向いて話しかけてきた。
「えっ!?それってどういう…」
「そうだ!」
ガタッ。
今度は夏菜が突然立ち上がって、言った。
「湊くん、私も指名していい?」
「べつに、いいけど?」
「…春輝くんがいいと思う!責任感強いし、みんなをまとめてくれるよ!」
ちょ…っ!
夏菜、何言ってるの!?
相川くんを推薦したってことは、相川くんと2人きりで作業しなければならない。
そんなのオーバーヒートして死んじゃう…っ
「だってよ、ハル」
湊がめんどくさそうに、相川くんのほうを見た。
「…みんながいいんなら、俺やる」

