「はい、あとあげる。」 ぴったり半分。 とってもわたがしを食べたそうにしてたから、喜ぶだろうな、って思ったのに。 「あ、ありがと…っ」 並木は顔を真っ赤にして、少し遠慮がちに受け取った。 もしかして、関節キスとか…苦手なタイプか? 無理やり連れてきちゃって、悪かったかもな… 「並木?」 「はぐっ、なに?」 わたがしを食べるのに夢中だったのか、返事がワンテンポ遅れて帰ってきた。 こういうところも、面白いやつ。