*゚春輝side*゚


並木が、下駄をぱたぱた言わせて走ってきた。


なんだか微笑ましい。


「相川くん、ごめんね!変なとこ見せちゃって…」


階段の数段したから、遠慮がちにこっちを見て謝る、並木。


上目ずかい、ってやつか…


かわいらしい並木がやると、少しドキッとする。


「ううん、大丈夫。」


俺は首を振って、並木を安心させた。


「ほんと?よかったー!」


並木はすぐに笑顔になって、さっきと同じように隣に座った。


表情がころころ変わるから、見てて楽しい。