大樹さんは私の涙が止まるまで、ずっと優しく抱きしめて、頭をなでていてくれた。
「私、待っててもいいですよね。」
「ああ。」
「浮気、しないでくださいよ?」
「…生徒に?」
あり得ない、といった表情でこちらを見る大樹さん。
そりゃそうだけど!
そうじゃなくて、さ…
「あ、新しい先生にですっ!」
「なぁに?妬いてんの?」
「や、妬いてますよ!いけませんか!?
だって私、好きですもん!大樹さんのことが…大好き」
言い終えるとほぼ同時に口を塞がれる。
「ありがと…ありがと…」
大樹さんはなんだかちょっとほっとしているようで。
この人とずっと一緒にいれるんだって思うと、幸せだった。
そのあと、大したことない話を二人でたくさんした。
たくさん笑った。
涙を流すほどに。
あの頃は、どうしてあんなに嫌がってたんだろうね。
話の合間合間で、
大樹さんはぎゅっと私を抱き締め、
口づけをしながら、
ありがとう、愛してると何度も何度も呟いた。
~Fin~


