浮竹先生の逞しい腕が、私の頬の横にあった。
先生は私に被さるようにして、様子を見る。
「行ったか…」
私はもうそれどころじゃなかった。
(先生、なんでこんないい匂いするんだろ…ふしぎだなあ…)
「……」
って、ダメダメ!
思わずにやにやしそうになっちゃったよ!
力づくで口角を下げる。
「…なんだよ。」
突然、
浮竹先生は私の顎を手でくいっと上げた。
「お前は。」
「…っ、え?」
ちょ、あの、今必死で口角下げてるんですけど…
「何で俺の前だと、いつも嫌そうな顔すんだよ…」
先生は切なそうな表情で私の瞳を見つめる。
初めて会った日から変わらない、キラキラと輝く瞳に射られる。
「それ…は……」
…って、
え?
もしかして浮竹先生、鈍い?
「俺の気持ち、嫌?」
「へ?」


