「じゃあ、行きましょう!」 大きく拳を振り上げた瞬間。 「あ、待て。」 え、と思う間もなく、 階段の隅の、壁際に追い込まれた。 「…せんせ……?」 「声がした。」 「……そうですか。」 心臓がばくばくしているのは私だけなのだろうか…。 小さな声でしゃべる為に耳に口を寄せた浮竹先生。 耳元に直に触れる吐息はものすごい破壊力で。 (心臓…爆発したらどうしよう……) 思わず下を向いてしまう。