ドライアイス

「それより早く食えよ。こぼれるぞ」


「あ」



そう言われて慌ててアイスを口にする。


正直、アイスのことを完璧に忘れていた。


吉澤くんを見れば、もうコーンしか残っていない。



「美味しい!」


「…まじで…?」



吉澤くんはものすごい疑いの眼差しでこちらを見ていた。


本当なのに。


本当にトマトの味がする。


全然悪い意味じゃなくて、完熟のあまーいフルーツトマトを食べてるような。


ともかく、私は好き。