ドライアイス

「何する?」


「トマト味で」


「…お前、変わってんな」


「そう?トマトくらいなら、たまに売ってるの見掛けるけど」


「俺、ないわ」




そうこう言ってる内に、店員さんは手際よくアイスをコーンの上に乗せる。


ピンクに近い赤色のトマト味。


チョコレートアイスの上にチョコレートの欠片が沢山乗ったトリプルチョコレート。


どちらも美味しそうだ。



私は2つのアイスを受け取り、吉澤くんは2人分の代金を支払った。


そしてそのまま、座れそうな石段に行き腰を下ろした。