ドライアイス

「まさかお前から貰えるなんて、夢にも思わなかった」


「大袈裟だなー」


「それぐらい、俺にとっては信じられないことなんだよ」



驚くほど強めに言われた。


まさか、こんなに驚くとは。


そしてすぐ、驚くほど優しく笑った。



「サンキューな。開けていいか?」



頷くと、彼は包装を開け始めた。


私にとって、緊張の瞬間。


というか、すごく丁寧に開けるなこの人。



「ん、これ。何かのアクセ?」


「イヤホンにつけるアクセサリーだよ。これくらいしか思い付かなくて」



私が選んだのは、サイコロがモチーフになったもの。


吉澤くんに似合いそうかなって思ったから。