いつもの場所に座って最初の講義が

始まるのを待っていると

「美月!おっはよう!」

そう言いながら隣に座ってきたのは

私の高校時代からの親友

横手菜々子(ヨコテ ナナコ)だ。

とても明るくて男女共に人気がある。

自分でいうのもあれだが私達は

ほんとに仲がいいと思う。

こうやって同じ大学を受験したぐらいだし。

信用し、信用されていると思う。

「おはよ!
あ、今日さ康聖と一緒に帰るからさ…」

「いーよいーよ!
久々なら今度ジュース1つで許してやろう」

「もーほんとに神様女神様ー!
絶対に奢るから!」

なら許そう、と言わんばかりの顔をしながら

ゆっくりと頷いた。

そして今日も1日退屈な講義が始まった。