冥王ー黒き龍と白き龍ー





否定しようにもできない。




それこそ、僕の体じゃなく、僕の体の中身がこの時代の人間じゃないって



普通じゃないって



わからせてしまうもの。





「じゃ、俺らは先に出発の準備しときますかぁ」


「もう行くの?」


「いえーすぅ。今はまだ昼前だし、何とか夜には街に着いてるって計算らしいですよぉ?」


「……そ、」


「………意外ですねぇ?」


「なにが」





はぁ?と首を傾げれば、ケラケラ笑いながらガインは言う




「彼らと行きたくて駄々でも捏ねるかと」


「僕をそこらの子どもと一緒にしない方がいいよ」


「どういう意味ですかぁ?」


「邪魔になるって事ぐらいわかってる。足手まといになるもの、僕が着いて行けば」


「そうですかぁ?こう見ても、彼らはそのらの兵よりずっと強いし、俺だって」






宿の外に出れば、目の前にあったのは荷馬車


ガインは馬の背を撫でながら、僕の方を向く





「これでも、結構強いんですからねぇ?」


「………」


「そんな疑うような眼で見ないで下さいなぁ」


「……」


「まぁ、つまりは。」




ガインは僕の冷たい視線攻撃を容易く交わし、てか無視して言葉を続ける




「君だって、普通に守れる。という事ですよぉ、リキや俺だって合流するんですから、戦力は十分ですし」


「……」