冥王ー黒き龍と白き龍ー





グイグイと、何故かガインに背中を押されて僕は部屋から出された




「え?え、?」


「はぁーい、俺らはコッチでっすよぉー」


「はぁ?ちょっ、押すな!」





もう、なに、この人!?



結局、抵抗しても意味があるわけないし、部屋の外に出されたんだけどさ




「なにさ」


「いーや?」


「……」


「さて、モルさん荷物は?」


「コレだけ。………子どもにさん付はないんじゃない?」


「ハハッ、そうですねぇ!」




ケラケラ笑うガイン



彼を軽く睨みながら、僕はギュッと本を抱きしめた





『子どもが着いて来る場所じゃねェの、わかったァ?』


「子どもじゃ……ないんだから」


「ん?何か言いましたぁ?」


「別に何も」





この姿、便利な時もあれば全然そんな事ない時だってある



今がそうだ。



成長が早い。でも、まだ10ぐらいの平均だろうか。最近、少し背が伸びるのが遅いから……




子どもじゃないのに。そりゃ、中身が子どもっぽいとか言われた事はあるけどさ





実際、僕はもう何年もこの世界にーー