冥王ー黒き龍と白き龍ー






「えぇー、もう?………わかったわよ、戻るわ。…じゃっかしいわね、2人ともいるわよ」





サーシャの持つ通話機が音を鳴らして呼び出しを示した



どうなら、内容は戻って来いとの事




サーシャは最後に軽く怒鳴ってから、通話機を切った




「もう来たそうよ、戻ってこいだと」


「そっか」


「………リキ?」


「ええ、予定よりはやいっての、まったく」




もう少し、市場でのんびりするつもりだっんだろう。本当はのんびりなんてしてられないけどさ



そんな事を考えていると、目の前にスッと手が伸びてきた



ポカンとして、その手の持ち主を見る





「行こっか、モルちゃん」




ニッコリと笑うイーチェ



でも何処か、悲しそうに僕は見えた




少し躊躇いぎみに、その手をとる





「…うん」




わかってる、彼らと離れてしまうのは。



でも、僕は



彼らに、イーチェに着いて行かなければならない




使命を果たす為にもーー