冥王ー黒き龍と白き龍ー






朝ごはんを食べ終わってからは、食堂にいるままで本を読んでいた



正しくはめくっているだけなんだけどさ



そんな僕に近づくのは、イーチェとサーシャ




「……どうしたの?」


「ちょっと、買い物しない?」


「………へ?」


「ほら、行くよ」




しない?とか聞いときながら、サーシャは僕を引っ張る



仕方なしに、本を椅子の上に置きサーシャに引きずられていく




「この街、結構いろいろあるのよね」


「市場いくの?」


「えぇ、何かほしいものでもある?」


「……ないよ」




これが"最後"だから


そんな事聞くの?




「モルちゃん、本とかは?」


「そこまで好きじゃない」


「……じゃあ、いつも持ってるアレは何よ」


「魔道書。」


「………モル、あんたそんなもの持ってたのね」





持ってましたよ、はい




「とりあえず、ブラブラと見てまわりましょ?」





イーチェのその声で僕らは、のんびり市場に向けて歩きだした