冥王ー黒き龍と白き龍ー





「君が………モルテアか」



「うん」


「そうか。私はココの王、エーナルティ。よろしく」





何をよろしくするのかはイマイチわからないが、とりあえずよろしく王様。




見た目はダンディーな叔父様



優しそうな雰囲気




「モルちゃん、避難しなかったの?」


「うん、イーチェも?」


「私は、本当に危険になるまでココにいるつもり」


「ふーん」





君が1番危ないというのにか





「モルちゃん、貴方ははやく遠いところへ逃げなさい」


「……どうやって?」


「南門に国民はみな、避難してます。そこに行けば、兵士達が二ラマへと連れて行ってくれるわ」


「……」


「さぁ、」





二ラマって、確かここの同盟国か。



姫さんにとって、僕は普通の子どもに見えているんだろうか。



僕のこの異常に成長した姿を見ても、何も言わなかったし



でもね、姫さん





「僕は残る。だいたい、オルフェがココに連れて来たんだもん、いいでしょ、いても?」


「……モルちゃん」


「ハハッ、面白い子を見つけたもんだ」





不安そうな顔をするイーチェと違って、王様はニコニコしている。



こういう時、王様って凄いよね。何事にも慌てないのって。


実際、もっと切羽詰まった状態になった時は知らないけど。