冥王ー黒き龍と白き龍ー





「……。」





城の中に入れば、外で見た時よりもドタバタしている気がする





「大変そうだね、みんな」


「……知ってんだろ、その理由」


「うん、戦争でしょ。」


「あぁ……はっきり言って、帝国相手にこの国すべて守りきれない」





だから、はやいうちに避難をか





「お前、親から聞いてねぇのかよ」


「避難すること?」


「あぁ、全員に言ってるはずだし、漏れがあってもあれだけ騒がしけりゃわかるだろ」





まぁね、親はいないけど、避難しろと出ていることは知ってるよ




「逃げてんのかと思えば、まさか塀の上から降ってくるとは……なぁ?」


「……。」


「何してた」




………何をしにきた、じゃなくてしてた。か




「……覗き見」


「本当だな、それは?」


「何で嘘つかなきゃいけないんだ。君に追いかけられるのは嫌だもん」


「へぇ」




腰に回っていた腕の力が、少々強くなった気がする



やめとくれ。





「何で覗いてたのかは聞かねぇが……」


「?」





そこから先、イーチェと王様のところに着くまでオルフェは一言も喋らなかった



話しの続きが気になって、聞きまくったが無視された。後で覚えとけよ、オルフェ