「モルテア、だよな」


「……」


「だよな」


「人違い」


「じゃねぇよな」


「………はい」




なに、これ。しかも、断定してんじゃん



僕ってわかってやってるだろ




顔だけ振り向けば、あの特徴的な赤髪




オルフェだ!




「…元気そうだね?」


「あ、」




エレガンも!2人ともどーしたんだ?


あ、もしかしてさっきの言い合い止めたのこと2人か?



うん、それなら納得




「何、頷いてんだ餓鬼」


「いなくなったってオグニが言うもんだから、心配したんだよ?」





エレガンさん、微笑むのはいいけどさ。何かその……黒いオーラ的なのしまって?




「家、見つけた……から」


「そう」


「そんなのどーでもいいけどさ」




オルフェが、僕を地面におろしながら言う


腰に手を当て、ジッと僕を見る。いや、睨む




「……餓鬼の成長ってこんなに早えの?」


「そんなわけないよ」


「…だよな?」




あ、やっぱ疑問に思います?




僕は2人にニッコリ笑いかけ、




「モル、とくべつ、すごい、」


「何が凄いのかは知らないが、成長が早いから特別ってか?」


「………普通の子ではないって事か」





………あ、