「………」


「ねぇ、モルちゃん!!」


「……嘘だね。使命の為ならば、何だってする」


「なら、今の間はなんだ」


「……」


「迷ったんじゃねぇのかよ。本気で笑ってたんじゃねぇのかよ」


「………」


「あの時間をすべてお前はなかった事にするのか?嘘だって、演技だって言うのか?」


「……」


「んなら、そんな使命………糞食らえだ」



ゆっくりと、モルちゃんに槍を向けるオルフェ




「なぁ、モル」


「馬鹿だよね。」


「あ?」




クスリ、と笑う声が聞こえた。



俯いていた顔をあげるモルちゃんは、右手を真上にあげる



それに、構えるオルフェ達





「見なよ、上を」




そんなモルちゃんの声に、オルフェとエレガンはモルちゃんに向けたまま。



ガインは多分、あの男の人と女の人のところ



私とサーシャとナンティルは、モルちゃんの指す上……空へと視線を向けた