………。



、あれ?



襲いくるであろう痛みは、なかった



不思議に思って、眼をゆっくりと開けてみれば




地面から生えた白い蔓がモルちゃんの持つ剣に絡みついていたのだ




「な、何をしている、モルテア!!倒す相手は器ではないぞ!」




男がモルちゃんに怒鳴りつける。ガインと戦ったまま。




一方のモルちゃんはというと、蔓に絡みつかれている剣を手放し、ジッとコッチを………正確には私を見ていた




「問題ないよ」


「は?」


「コレが……本来の僕なんだから」


「………モル、ちゃん?」


「器を壊す事。これが僕の使命」





その手には新たな剣が握られていた。