冥王ー黒き龍と白き龍ー





「モルちゃん、……良かったぁ、無事で」


「………無事とは言い難いかもな」


「え?」


「様子がおかしすぎる」





ホッと、安堵の息をはくが、オルフェはそう私に言った


そうだ、モルちゃんがいる場所はあの女の人の隣だ




「それにあいつは我々と言った。その後にモルが出て来たんだから……」


「モルさんが俺らを襲うとぉ?」


「むしろ、それしか考えれねぇよ」





いったい何処を見ているのか、わからないモルちゃんの眼は真っ黒だった




「彼、いや彼女かな。この子が器だ、皇子様が隠そうとした……な」


「いや、あのねぇ」


「ちゃんと、我々の魔力を取り込んでも暴走さえしなかった。これがどういう事か………お前にはわかるだろう」


「………あー、そうだな」




もうどうでもいいように、適当に返事をする皇子さん




「さて、モルテア」


「………」


「邪魔者を皆……殺して来い」






信じたくもない。


信じれない。





男の指示に、モルちゃんが手に剣を持ち私達に向けて歩き出しているなんて