「……、」



ジッとその様子を見ていれば、イリアが隣に立った




「…最後に一つ聞いておく」


「……うん」


「エキオを覚えてはいるか」





エキオ………か。




「歌、に出てくる何か。」


「……あぁ、歌で覚えてるのじゃな。まぁいい、儂が言える事じゃないからのぉ」


「……」


「次、会う時までには復活してるんじゃな。モルテアよ」


「………うん、まぁできたらね」






ねぇ、イリア



何で僕には記憶がない。



何で



獅子王に関する記憶が一つもない。





ねぇ、僕はいったい




何者なの?