通話を切り、ボソッと呟く




「そろそろ、向こうも行動しだす時期。っすかね」




今まで、自分らで守ってきた国。10人ほどの人数で一国の軍や騎士団相手に勝つ自分らは、何処の国からも警戒されている



だが、所詮は人。中規模国家ならまだしも大国となれば、軍の規模もデカイ




そんなところ相手に無傷で自分らもすまない。だからこそ、今は大人しくしている




この国を守護するは白き龍。


何処かに龍が眠るという伝承に、両隣の国は何とかしてそれを確かめようと。また、手にいれようと今、必死だ



龍の力は絶大



だからこそ、手に入れたいのだ





両隣の王国、帝国はお互いに敵視していていつ戦争を始めたっておかしくないぐらいで、それに挟まれてるノーノミヤスは、完全に巻き込まれている状態だ



おそらく、龍の力を手に入れた方が有利になるから必死なんだろう



そう簡単に手に入るものでもないから、姫さまを手に入れて………っていう経路。


別にさ、姫さまが本当に認めた人ならなーんも言いませんけど、2人の王子さんは欲が見え見え。




そんなんじゃ、一生手に入らないっての。