冥王ー黒き龍と白き龍ー





それは、僕の形見だもの。




「じゃあ………コレ、読めるよね」





じゃあってなに、じゃあって。



しかも、エレガンさん、その笑顔やめて。怖いから。





「まぁ、多少は??」


「なら、読んでみてよ」


「それはダメ」


「何でっすか?」



「…それは魔道書」






読んで何が起きてもおかしくないもの。






「僕が読めるのは詠唱部分だけだ」


「詠唱が読めれば、普通にー」


「間違えた。覚えてるのは、詠唱部分だけだよ。………あ、読めるとは言わないか」


「言わねぇよ、クソ餓鬼」





そんな僕の返事を聞いて、ナンティルは諦めたように、また本へと向き直った



武器魔法の部分は教えられている。




何処に何がしまわれているかーーー






だから、オルフェにあげた槍は出せたんだよ






「それはそうと、何か手掛かりあったの?」


「何の」


「何かの」


「……」





魔物について、調べに来てるんだろうけど。特にないと思うなぁ



奴らが持ってる可能性だってあるんだし