冥王ー黒き龍と白き龍ー





用事を終え、路地裏から出てきた時の事。




「あ、見つけた」


「………ガイン」


「遅いですよぉ。そんなところにトイレなんてあったんですかぁ?」


「迷った」


「……」





だって、こんなに人が多いんだもん。と付け加えて、図書館へ向けて歩き出す





「迷ったって。……ほら、手」


「大丈夫、もう見えてるよ、図書館」


「……本当ですねぇ」





自分が何処いるか、わかってなさそうなのガインの方じゃない?




そう思いつつも、口には出さない




「てっきり、何かに巻き込まれたのかと」


「なんで?」


「だって……結界が貼られていた場所から出て来たもんで」


「……」





わぁ、ばれてた?


てか、よく結界張ってあるってわかるね?さすがだなぁ




「そうなの?」


「……何だ、知らなかったんですかぁ。ならイイですよぉ」




スキップで、僕を追い越して図書館へと進むガインに、僕は慌てて走り出す