冥王ー黒き龍と白き龍ー





「それはそうと、いいんですの?」


「何が?」


「随分アッサリと、貴女様を送り出したではないですか」




………リキ、ね




「帝国ではないとわかってると思うし」


「まぁ、どうでもいいですわ」


「あ、そう」




女はそこらにあった木の箱の上に座り、胡坐をかく



服装、雰囲気から、この場に不似合いの彼女




名をーーーアシャ。




「にしても、本当魔力も何もかも桁違いですわね」


「……」


「それ、"今回が初めて"なのでしょう?」


「はじめ、て?………あれ、そうだっけ」


「記憶も曖昧ですのね」





ふぅ、とため息をつき、俯いたアシャ





「なら、君の知ってる事教えーー」


「しっ」




僕の言葉を遮り、眼を細めて何処か遠くを見てる




「…誰かにバレたの?」


「いいえ。結界を張ってあるから問題はないわ」




……ちゃっかりしてんね。いつの間に張ってたのさ



気づかなかったよ




「じゃあ、何さ」


「ちょっと妨害が、ね」


「ふーん」