「じゃ、行きますか」
「……」
立ったまま、動きださない僕
それを不思議に思ったガインが、僕の方へと振り返る
「モル?」
「ごめん、先行ってて。トイレー」
「え、……中にもあるのに」
なんて、ガインの声は無視して僕は図書館とは反対側へ走り出す
「迷子にならないで下さいよ」
そんなリキの声には、手をフラフラと振って応えておいた
多分、僕が行こうとしてるのはトイレじゃないってわかっているんだろう
あえて、野放しにしてくれるようだ
後ろを振り返れば、もう2人は図書館の中へと入ったようで姿は見えなかった
それを確認して、僕は人通りの少ないところへ歩く
………ここら辺でいいかな、
「出ておいでよ」
誰もいない路地裏で、僕の声が響く
ゆらり、と影が動く
「………お久しぶり、」
現れたのは、娼婦のような露出の高い、高すぎる服を来た銀髪の女の人
「相変わらず、貴女様はチビっこなのですわね」
「………煩いな」
「ふふっ、その調子だと……あと半年もあれば大丈夫そうですわね?」
「どうだろうか。これ以上伸びない気がしてきた」
女はゆっくりとした足取りで、僕の方へ歩いてくる
色気といいますか、何かがもう娼婦だよ、君。
嫌だねぇ


