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「………はぁ、」


「どうしたの?」




ため息を落とせば、隣にいるサーシャが本を閉じて、そう聞いてくる




私は手に持っていた本を棚へと直して、サーシャの方を見る




「モルちゃん、大丈夫かなぁって」


「………大丈夫でしょ。リキやガインもいるんだし」


「うん、」





昨日、リキからの連絡でモルちゃんが帝国に襲われたと聞いた



顔を、知られていたんだ



私達といたから





「コッチに来るって言ってるんだし、やる事終わらして待ちましょう。ね?」


「うん」




また新たな本を探して、それを取る




ここは、大陸最大の大きさを誇るスワーユの図書館



探しているのは、歴史




器や、魔物の………。






「うしっ、やっちゃおう!」


「うん、そのいきだ」





何冊もある本。


中を見ないとわからないものだらけで、探すのに手間がかかる