「もう一度聞きますよ、彼らと共に行きたいか、それともニカラに行くのか。どっちですかぁ?」
「………」
もう、遅いんだよ。もう一度聞きます、なんて言葉
だって、彼らの中ではもう僕は着いて行かないという事になっているし
………特にオグニなんて僕を嫌ってるでしょ、何と無くだけど
この姿ではまだ魔法もろくに使えない
ずっと彼らの枷に
足手まといになるのは嫌だもの
役に立つようになれば、彼らの元に行けばいい。そう思って
「僕はニカラに行く」
「そっか………あ、親御さんがいるんでしたねぇ、すっかり忘れてました」
………僕、いるなんて言ってないよ、多分
言ってたのかな?どっかでそんな嘘もついたような、
まぁ、どうでもいいや


