「とりあえず、城へ行こう。お腹、空いてるかい?」
「………ない」
「そっか。じゃ、随分冷たくなってるみたいだし…湯でも入る?」
「……る」
「わかった、用意させとく」
………会話成立。
エレガンは僕のスピードにあわせて歩いてくれる。コレがあのオルファだったら多分………いや、きっと僕は担がれて運ばれているだろうな
城の中は、見たことのない高級そうな絨毯やらなんやらといっぱい置いてあった
子どもっぽい反応をワザとしないといけないかと思っていたが、必要なさそう
たどり着いた先の部屋で、エレガンは派手に扉を開け、中へと入っていく
コレには僕も驚き。結構、面倒くさがりみたい。足で蹴って開けるとかどうよ
「エレガン、もっと丁寧に開けなさいよ」
「また扉、ダメにするっすよー」
「問題ないよ、でサーシャ」
「なによ」
最初にエレガンに文句をぶっ放した女の人がサーシャというらしい
朱色の長い髪を、サイドポニーテールにしていた
髪を結っている紐には、鈴がついていた


