「父さん…お久しぶりですね。お元気でしたか?」
「……ベルか。何のようだ、私と話す時間があるなら、貴族の令嬢と繋がりを作っておけ。後ろ楯は多い事にこした事はないからな」
ベルの方を見ようともせず、淡々と告げる姿にベルは悲しげに眉を寄せた。
ベル………
ベル、頑張って………
応援するように、後ろから背中を押した。
「父さん、私は領主として生きていく事に努力は欠かしません、ですから、政務の事だけではなくて、もっと家族のように接しませんか?義母さんも一緒に………」
「あれはとっくに領主の妻としての重圧に耐えきれず部屋に籠っているだろ。そんな無価値な存在にさく時間はないのだ」
そんな…………
自分の奥さんが無価値………?
「そんなの……酷すぎるよ……」
「何だ?見ない顔だな、小娘。お前のように下級の人間が、私に意見するなど、それこそ考えられんな」
私の方を見て、見下したように冷たい瞳が私に突き刺さる。
なんて、冷たい瞳をするんだろう………
優しくて、笑顔溢れるベルとは大違い……
「下級って、人に上も下もないでしょ!?」
ムカついた!!頭きちゃう!!
この人、自分以外を全て見下してるんだ。
そう、実の子であっても…………


