女神の落としモノ




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時が経ち、私達は今夜、作戦を決行する事になった。

そう今夜、領主と貴族が親交を深める為の舞踏会が領主の屋敷で行われるらしく、それを利用して、お父さんに思いを伝える事になった。


「美しいよ、るな。やっぱりるなは、純白が似合うね」


「お世辞はいいって!恥ずかしいから!」


私はベルのパートナーとして生まれて初めてドレスを着る事になった。胸元にはベルの髪の色と似た青の宝石のネックレスが輝いている。


私、絶対宝石に負けてる!
胸元が重いよ…………



「恥じらう姿も奥ゆかしいね」

「//////」


一生分の賛辞を受けて、私は顔を上げられなくなった。

世界中の美人に顔向け出来ないよ!
私、平凡の中の平凡だよ!?


「あ、そうだベル。こんな人が多いんじゃ、お父さんと話せないんじゃない?」



ましてや領主だし、色んな人に声かけられて大変なんじゃ………?


「こういう機会じゃないと、父には会えないんだ。それに、一番傍に近寄れるめったにない機会なんだよ」

「そんな………」



別々に住んでる事といい、なんて寂しいんだろ。
家族は一緒に暮らして、同じ時間を過ごすのは当たり前だと思ってたけど……


私の家が恵まれていただけで、きっとベルのように寂しい思いをしてきた人が沢山いたんだ。


私は、それを知らなかっただけ……