女神の落としモノ





「さっさと選べ。その格好じゃ目立つだろ」


「あ、いいの!?」


まさか、その為にここに連れてきてくれた?
優しいなぁ…うん、シドってわかりづらいけど、優しい人なんだ、きっと。



私を船に乗せてくれたし!


「何度も言わせんな、早く選べ」


「あ、ありがとう!!」


お礼を言うと、何故かシドは顔を赤くする。



「イオンのメモに書いてあっただけだ、勘違いすんじゃねぇよ」



イオンのメモ…………
あ、買い物リストが書かれてるメモ!?
なんだ、じゃあイオンにも、お礼言わなきゃなぁ…


「そうだ!私、こっちの世界のファッションセンスとかわかんないんだけど、流行りがあったら教えて!」


「ふぁ?なんだ?」


あ…………
もしや、ファッションとか通じない!?


「わ、私に似合う服選んでって事!」

「なんで俺が選ばねぇといけねぇんだよ」

「ね!ただ待っててもつまんないでしょ!私、何色が似合うかな?」


私はシドの前でくるりと回ってみる。