「ねぇねぇ、おかあさん。あのおねぇちゃん、変な服着てるね!」
「み、見ないの!ほら、行くわよ」
私を見て、そそくさと逃げる親子。
え、私!?
普通に制服じゃん!!
自分の服装を見下ろしてみると、聖ルシェル学園の制服で黒のブレザーに、丈の短いスカートだ。
「ねぇ、シド。私って変?」
「あぁ。ちょっと、コッチが危ないんじゃねぇーか?」
そう言って、頭を指差すシド。
ちょっとそれって…………
服の事じゃなくて、私の頭がおかしいって事!?
「服が変?って聞いてるの!!頭の事はほっといて!!」
むくれると、シドは興味なさそうに歩いていってしまう。
「ねぇ、聞いてる?」
「ほら、ここにさっさと入れ」
シドの服を引っ張ると、逆に手を引かれ、一件のお店の中へと入れられる。
「わ、あ……」
そこは、この世界の服だった。少し変わったデザインの服が沢山ある。
洋服屋さんなんだ!!
でも、どうしてここに…………?


