女神の落としモノ




ーマルデーヌ国、ルクエラ港


「わぁぁっ!!すごい!」


シドに連れられ、私達は港へと降り立つ。
そこは、変わった服装の人達や見たことの無い売り物がたくさんある好奇心をそそるものばかりが広がっていた。


「マルデーヌ国のルクエラ港はシェルガイアの中で一番の商業港だよ。ここより品揃えのいい港はないんじゃないかな」


「マルデーヌ国?ここにも、国があるの?」


「そうだよ。このシェルガイアという世界は、マルデーヌ、モネ島、アルハジャール、アイスレート、そして忘れられし島の5国が存在するんだよ」


イオンが色々と教えてくれて助かった。


私は、ここの事をなんにも知らない。
シェルガイアという世界は本当に私のいた世界とは違う世界なんだ………



「おい、あんまり騒ぐんじゃねぇよ。海兵に目つけられんだろーが」


シドは不機嫌そうに私を睨む。


うっ、そんなに睨まなくてもいいのに!!
それに負けじと私は質問する。


「海兵って?」


「あそこにいるのが海兵だよ。アレに捕まったら俺達海賊はすぐに首が飛ぶ」


首が飛ぶ………首が飛ぶ………?
今、首が飛ぶっていいました!?



「え、ええええっ!?…もがっ」

「だーかーらー、黙れっつってんだろ!!」


シドが私の口を片手で塞ぐ。


って!!怒鳴ってるシドが一番うるさいってば!!
海兵にバレたらどうすんのさー!!



「ぷはっ、ここって物騒なんだね。皆腰に剣もってるし」



日本だったら、銃刀法違反で捕まっちゃうのに!
それに、すぐに命を取られたりはしない。


「は?普通だろーよ」

「私のいた世界では普通じゃないの!武器をもってる人なんていないし、持ってる事自体が許されないから」


「あ?じゃあ、どうやって身を守んだよ。ここには、魔物だっていんだそ」


魔物…………?
魔物って、あのアニメとかである化け物の事?