女神の落としモノ




「探し物を……探しに」


間違っては無いよね?
私は、女神様の翼をこの世界に探しにきた…んだと思う。


まだ、状況がはっきりのみ込めないけど、不思議と受け入れてはいた。自分の適応力にびっくりする。



「探し物だと?」

「うん。どこにあるのか、どんな形をしてるのか分からないけど………」



あの、儚く微笑む女神様と約束した。
絶対に消えさせないって!!


だから私は、女神様の翼を探すんだ。




「この世界のどこかにあるの。私はそれを探さなくちゃいけないから…」

「そうかよ………」



なぜかシドの表情が陰る。
どうして、この人が、こんな顔をするんだろう……?
シドには、関係無い事なのに……



「乗れ、船に乗せてやる」

「……………え?」



船に乗せてやるって………
一緒に連れていってくれるの!?


行く当てのない私には、魅力的な提案だった。



「本気ですか!?頭!!」

「女ですよ!?」


周りにいる怖いお兄さん達が声を上げる。



「いいじゃん、面白そうだし!」


イオンは相変わらず軽い。


どうしよう、私も何か言わなきゃ………
誰かに助けてもらわなきゃ、こんな誰も知らない、見たことも無い土地で探し物なんて、到底出来ない!!


「あ、あのっ!!」



私は声を張り上げ、怖い男の人達を見渡す。
震える手をギュッと握る。


私、自分で認めてもらわなきゃ!
この人たちも納得しない!


「私、掃除洗濯なんでもやります!食事も作るのはわりと、うまいし、とにかく!雑用どんと来いだし!!私を船に置いて下さい!!」




でも、ここから出られなきゃ、私はいつまでたっても進めない。そのためなら、何でもやろう。