「ーーえー…,新一年生諸君。入学おめでとうございます」 舞台にあがりマイクをセットし喋りはじめた二年生を見て女子軍は奇声をあげる。 その理由は二年生にとっては常識であり本の日常に過ぎやしない。 二年生代表,生徒会長の春瀬瑤を見て奇声を上げない女子はとんだ無頓着ぐらいだろう。 真っ黒な髪に多少みえる茶髪。茶目は少し吊り目で好青年風が漂う,制服のネクタイには生徒会長である証の赤ピンがついており声は凛とした少し低めの女子が夢見る王子様像に近い外見だ。