そう秋を感じているうちに、
大学が見えてくる。

優介は自転車を校門の隣の駐輪場に止める。

校門には「漲川医科大学」

と書かれていた。

レベル的には北海道の中でもトップレベル、医者のたまごの集まりだ。

そんな優介は校門をくぐり抜け、
中央玄関で靴を脱ぎ、
いつもの教室へ行った。

しかし扉をあけても誰もいない。

朝早い1限目の授業は医者のたまごでも厳しい授業なのだ。