「彼女殺害事件・・・はぁ。」

優介は小さくため息をついた。

紙面には彼女殺害事件の記事が大きく取り上げられている。

「彼女かあ。
あ、そうだ俺つくらなきゃいけないんだっけ?夢でなんか言われたな。」

優介は過去に一度だけ彼女がいた時期があった。
高校時代の時だ。

2年の夏休み前から付き合いはじめ、大学に入ってから一度も連絡をとっていない。

どこにいるのか、どこの大学に行ったのか、元気なのか、

それすらも分からない。

「勉強しよ。」

優介は昨夜やり残していた課題に手をつけた。