「───ったくなんだよ朝から、幻聴か?」

優介は再び布団の中に頭を突っ込み、
寝る体勢になる。


「・・・。」



「・・・。」



「・・・あぁ!───寝れねえ。」

9月の爽やかな秋風、
部屋の中はまだ少し夏の影が残っているが、

それだけで気持ちの良い朝が・・・






優介には来なかった。


優介は渋々とベットからおり、新聞を手に取った。