今日はいつもより電車が混んでいた。

家から会社まで、電車で3駅。




乗ってるだけだから楽だけど。

たまにいるんだよね、「痴漢」。





何回乗っても、何回経験しても、慣れないし慣れたくないと思う、痴漢のキモさは。








なんだか憂鬱だった私は、ガラガラに空いた優先席に堂々と座った。


…今の時間帯は通学・通勤の人が多いからみんな調子乗って突っ立ってんだよね。




座ればいいのに。











昨日のお母さんからの手紙。

封を開けたら、海外で流行の薄っぺらい入浴剤が入っていた。


私の大好きなフレーバー、゛石鹸の香り゛。




私、昔から清潔感のある匂いとか大好きで、今つけてる香水も、石鹸のにおい。

ちょっとしたシャンプーっぽい香りが好き。



お母さんはそれを、よく知っている。









手紙には、こんなことが書いてあった。




「優那へ。 


元気してる?体壊してない?

最近、電話に出ないから心配してたんだど!

特に言いたいことっぽいことは無いんだけど、

暇があったから書いてみました。

この入浴剤、知ってる?

前テレビでやってたから、買ってみだんだ。

お母さんがローズの香りってフレーバーを

使ってみたら、とっても良かったわ。

優那の好きな石鹸の香りのフレーバー、

入れておいたから使ってみらいんね。

まぁ…この辺かしら。

特に言いたいことはないもの(笑)。

元気なんだべ?(笑)。

元気してるならそれでいいわ。

彼氏出来たら紹介しらいんよ!

なんかあったら連絡しらいんっちゃや。

ずっと応援してっと、我が娘へ。


お母さんより。」












読み終わった時に、ふふっと少し笑ってしまった。



…すごい方言入ってるなぁ。





私の実家は、宮城。

宮城弁って言うのかな?東北弁?って、
鈍ってるんだよね。






お母さんの文で言ったら、


「心配してたんだど」→「心配してたんだよ」

「買ってみだんだ」→「買ってみたんだ」

「使ってみらいんね」→「使ってみてね」

「元気なんだべ?」→「元気なんでしょ?」

「紹介しらいんよ」→「紹介してよ」

「連絡しらいんっちゃや」→「連絡してね」

「応援してっと」→「応援してるよ」


って感じかな。





私が今住んでいるところは宮城県外だし、小さい頃は使いまくっていた宮城弁も、今はあまり使わない。

だから、お母さんからの手紙が、たまに読みにくくなる時がある。




…けど、それってなんか温かいよね。

家に帰れた気分で。




それは3年間ずっと変わらないし、これからも変わらない気がするなぁ。





今度、実家に行ってみようっと。















気づけば、目的の駅に到着していた。

足早にホームに降りて、会社への道へ進む。



通学・通勤ラッシュのこの時間帯は、やっぱり徒歩通勤とかって辛い。




私基本人混みとか嫌いだから…。








会社に入る前、自動販売機で温かい微糖のコーヒーを買って行った。