午後七時。
今日のコーデは青のパーカーに白いスキニーパンツ。
髪は久々にミックス巻きにして。
いわゆるオシャレとやらをやって出かけた。
行きのタクシーはもちろん和真さん。
指名してないのになんで必ずこの人なんだろうって、なんか思っちゃったけど。
笑顔が素敵な、いい人だな…
時計を何回見ても、腕時計の針は夜の七時を少し回ったところだった。
『早く来すぎちゃったよ…』
震える手をポケットに入れて、なるべく見をすぼめて圭斗を待つ。
会いたいなあ。圭斗。
そして、公園の前で一台の黒いベンツが止まった。
中からくるのは、茶髪のチャラい女の人。
どうやら、私のいるスマイル公園に用事があるようだ。
だんだんこちらに来る。
まさか私への用事なわけないと思った私は、そのまま持っていたスマホでパズルゲームをしていた。
そして頭上で聞こえる、ドス低い声。
「あなたそんなにアイツに会いたいのねぇ」
その瞬間、頭部に響く鋭い痛み。
そして、助けの叫びを言おうと思って息を吸ったと同時に、薬品の匂いがする布で覆われる。
その薬品の匂いに、私の頭は昏睡状態を起こした。
睡眠薬だ……………
倒れこむ私を、二人の男の人が、さっきのベンツの中に運ぶ。
そして進む、私を乗せた車。
最後の最後、意識が途切れる前に聞こえた言葉。
「……はアタシのなの…」
語尾と始めはよく聞き取れなかった。
返すまもなく、私はそこで意識を落とした。
